早いもので2023年も残り約1か月半です。
今年はコロナが5類になり、マスクをする人も日に日に減っていき、もうコロナは明けたといっても良いような状況となりました。
しかし、コロナが明けたからといって、全てが明るくなるというわけではなく、今度は人手不足問題がより深刻となっています。
全国旅行支援が始まった頃から、宿泊業の人手不足が問題視されるようになったので、もう1年以上、人手不足だと言われていますが、今このコラムを読まれているあなたの会社では人手不足対策はできているでしょうか?
実際に人手不足対策がうまくいっている宿泊業の方に、私が直接お話を聞いて、共通していると感じたのは、「外国人採用」や「デジタル化」です。
特に、「デジタル化」については、宿泊業は他業界と比べて非常に遅れをとっています。だからこそ、宿泊業でデジタル化を積極的に進めている企業は成功されているのかと思います。
宿泊業においてデジタル化が遅れている要因は様々ありますが、その中でよくお聞きするものをご紹介いたします。
①機械に頼らず人がやるべきだという考え
これは、機械に頼りすぎると人が成長しないのではないかという懸念から来ていますが、ただ単にシステムを毛嫌いしているケースもあります。
今、多くの企業があらゆるシステムを使い、省人化に取り組んでいますが、そういった企業の人材スキル・レベルは劣っているでしょうか?
むしろ、スキルをつけるべき部分とシステムに任せる部分を分けることで、スキルをつけるべき業務に注力できるので、一人一人のレベルは高くなっている傾向です。
経営陣側が、先入観でデジタル化を止めていませんか?
②システムに完璧を求めすぎている
これは①と真逆で、システム導入を前向きに考えている企業に多いケースです。
システム導入で全てが改善されるという高い理想を持って情報収集した結果、理想が高すぎたため、ギャップが生じてしまい、システム検討自体が頓挫してしまうパターンです。
求める要件は会社によって違うので、完璧なシステムというものは存在しません。
完璧を求めすぎた結果、いつまでも導入に踏み切れず、従来のアナログ業務が続いている会社が宿泊業には特に多いと感じます。
以上、今回は宿泊業においてデジタル化が遅れている要因として数多くある中の2つを取り上げました。
「機械に頼っていては社員が成長しない」「システム、デジタル化は嫌い」
「理想を全て叶えられないので、決められない」
果たしてそのようなことを言って、二の足を踏んでいられる状況でしょうか?
現在、人手不足であると感じているのであれば、今一度、デジタル化をやらない理由ではなく、やる理由を考えていただきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうごいざいました。
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