宿泊業

2022年の宿泊業界の時流と2つの経営テーマ

Author
船井総合研究所

2021年も残りわずかとなりました。
今年も新型コロナの影響を大きく受けた年となりましたが、いかがだったでしょうか?
このままコロナが収束に向かうことを祈りたいと思います。

さて、今回は2022年を迎えるにあたり把握しておきたい、宿泊業界の時流と重要な2つの経営テーマについてお伝えしたいと思います。

2022年の宿泊業界の時流を考える

宿泊業界を取り巻く経営環境を考えた時、無視できないのは、様々な「原材料費のアップ」です。

コロナはまだまだ収まってはいませんが、経済活動は回復しつつあります。それにより、原油の需要が増加し、原油から作られる加工品や運送コストなどが上がってきます。しかも、世の中は脱炭素の流れなので、原油をバンバン増産する流れになりにくいのです。

しばらくの間は、各種原材料費のアップは覚悟しておく必要があります。

一方で、経済活動が回復し、人流が増加してくると、飲食業や宿泊業などで人手の獲得競争が激化してきます。これまでは、コロナの影響で最小の人員まで絞っていましたが、人員を増やさないと業務がまわらなくなります。

まさに、「人手不足対策」を本気で考える必要があります。

2022年に重要な2つの経営テーマ

(1)原材料費アップへの対策

原材料が上がってくると、値上げして利益を確保するか、利益を減らしてコストを吸収するかの選択を迫られます。

皆さんはどちらを望みますか?

もちろん、利益を減らしたい人はいませんから、値上げを選びたいはずです。
しかし、値上げはそう簡単にできないと思っていませんか?
そんなことはありません。

弊社のレベニューマネジメント自動化ツールを活用すれば、無理なく値上げを実現し、ADR・RevPARアップが可能となります。

(2)人手不足対策

コロナ前の2019年の状態に戻すのでは、意味がありません。
これからの経営においては、なるべく少ない人員で最大の成果を出す体制を構築することが求められます。

そのためには、以下のようなシステムやロボットの導入が効果的です。

・受付無人化システム(セルフチェックインシステム)
・レベニューマネジメント自動化ツール
・客室インフォメーションシステム
・清掃ロボット/配膳ロボット
・自動精算機システム

2022年もデジタル化の推進を後押しする補助金は、かなりの額が計上されそうです。
補助金などもうまく活用して、少ない人員で最大の成果を出す体制を整えましょう。

2021年ありがとうございました。
2022年もどうぞよろしくお願いいたします。

それでは、良いお年を。